「銀歯」金属アレルギーの危険性

~リスクの高い保険診療~

むし歯を削った後には、詰め物や被せ物で失った歯質を補う必要があります。
その際の選択肢として主に挙げられるのが、保険診療の「銀歯」と自由診療の「セラミック」です。どちらの素材も様々なメリットやデメリットがあります。
しかし、特に注意が必要なのは銀歯です。
銀歯はリーズナブルなことから、現在でも多くの歯科医院で利用されていますが、近年金属アレルギーを始めとして様々な不調につながることが明らかになってきました。

銀歯が金属アレルギーを引き起こす仕組み

現在保険で使われることの多い銀歯は、金銀パラジウムと銀合金で構成されています。
この金銀パラジウム合金は、錆びると金属イオンが溶け出し、少しずつ身体に成分が蓄積されていく性質を持っています。
結果的に金属イオンが身体のタンパク質と組み合わさって、アレルギー反応を引き起こしてしまうというわけです。アレルギー源は身体全体を駆け巡り、お口周りだけではなく頭や脚などにも症状が出始めます。 ちなみに以前の銀歯は「アマルガム」という素材が使われていましたが、2016年に保険診療から外されました。
アマルガムに含まれている水銀が、人体へ深刻な悪影響を及ぼすと問題になったからです。

各国で使用が禁止されている銀歯のリスクとは

「金銀パラジウム合金」には金、銀、パラジウム、銅、亜鉛など様々な金属が含まれています。
お口の中に金属が二種類以上あるので、当然アレルギーのリスクは高まりますが、なかでもパラジウムは特に陽性反応が出やすいという報告があります。
さらに金属の補綴物を入れたとしても、すぐに症状の出ない患者様も多く、健康状態や生活習慣などによってアレルギーの発生時期が異なるのも厄介な点です。ヨーロッパを始めとした先進国では、パラジウムを幼児及び妊婦に使用するのは禁忌とされています。

金属アレルギーの主な症状

金属アレルギーには以下のような様々な症状が報告されています。
一見すると金属アレルギーとわかりにくいことも多いので、注意が必要です。

【アレルギー症状】

  • お口の中で金属と接触する部分が、炎症によって赤くなったり白くなったりします。舌の痛みなども見受けられます。
  • 手や足に皮膚疾患(アトピー性皮膚炎や蕁麻疹など)が出て、激しいかゆみを伴うことがあります。
  • 舌の表面に炎症が起きると、飲食物の味が分かりづらくなることがあります。
  • 銀歯を入れた後に、髪が急激に抜け落ちて、円形脱毛症を発症するケースが報告されています。
  • 銀歯を取り除いた結果、頭痛や肩こり、ほてり、めまいなどの不定愁訴が改善した例が報告されています。

セラミックなどのメタルフリー治療は健康面にも優れています

義歯をインプラントで固定する方法には、もうひとつ「All-on-4(オールオンフォー)」という治療法もあります。
これはインプラントを4本埋め込んだ後、その上に12分本分の歯を被せて、完全に固定するというものです。
すべての歯をインプラントで治療するよりもリーズナブル。さらに噛み心地や見た目が、限りなく天然歯に近くなることから近年注目を集めています。
「総入れ歯の装着感が苦手」「入れ歯は取り外しが面倒くさい」といった患者様におすすめです。
ただ、インプラントオーバーデンチャーと異なり、取り外しができないのでメインテナンスをきちんと行わないと、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)のリスクが高まります。

当院の考え

保険や自費に関わらず、治療に全力を尽くす姿勢はどの歯科医院でも変わらないと思います。当院も同様です。
しかし素材による差だけはどうにも出来ません。
たとえば、セラミック(陶器)の補綴物は、金属アレルギーを引き起こしたり、歯肉が黒くなったりすることがありません。 虫歯の再発リスク(二次カリエス)も最小限なので、長い目で見ると歯の寿命が確実に伸びます。
審美歯科は見た目の美しさのみが強調されがちですが、健康面にも優れているところが数多くあるのです。  
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