インプラント治療には、多くのメリットがあることは確かです。しかし、デメリットも考慮することが大切です。
また、インプラント以外の治療方法にもそれぞれのメリットとデメリットがあり、メリットだけしかない選択肢はありません。
そのため、治療方法を検討する際には、すべての側面を理解してバランスを取ることが重要です。
インプラント治療は、治療期間が長い手術であり、治療が終了してからも定期的なメンテナンスが必要となります。そのため、後悔しないためにも、インプラント治療のデメリットについてしっかりと認識しておきましょう。
インプラントについて
インプラント治療のデメリット
費用が高い
インプラント治療は、基本的に保険適用外の治療となるため、治療費が高額になります。また、治療後も定期的なメンテナンスで通院する必要があるため、その分も考慮しておきましょう。
治療費をなるべく抑えたいという方は、医療費控除などで治療費用が抑えられる可能性がありますので、医療費控除についても確認しておくと良いでしょう。
外科手術が必要
インプラント治療は、顎の骨にインプラント体を埋め込むための手術が必要となります。患者様にもよりますが、手術に対するアレルギー反応や合併症のリスクも存在します。
治療期間が長い
インプラント治療は、他の歯科治療よりも長引いてしまう可能性があります。
インプラント治療には、歯の抜歯からインプラントの埋入、埋入後の経過観察期間、最終的な人工歯の取り付けなどを行うため、数か月から1年以上かかることもあります。
治療後はメンテナンスが必要
インプラント治療後は、インプラントを長持ちさせるために歯科医院での定期的なメンテナンスが重要になります。インプラント付近に炎症が起きていないかの確認や噛み合わせの確認などを行い、必要に応じて治療を行います。
感染症のリスクがある
インプラントを埋め込んだところは、しっかりとケアできていないとインプラント周囲炎になってしまう可能性があります。インプラント周囲炎は、歯周病と同じような症状で進行するとインプラントが抜け落ちてしまう可能性があります。高額な費用を払ってインプラント治療をしたとしても、抜け落ちてしまったら元も子もありません。定期的なメンテナンスは怠らないようにしましょう。
インプラント治療のメリット
自然な見た目と機能
インプラントは、天然の歯に非常に近い見た目と機能を持ちます。入れ歯のように食べ物を噛んでいる際に頻繁に外れてしまうといった問題もなく、自分の歯のように咀嚼することができます。また、骨としっかり結合しているのである程度の硬いものでもしっかりと噛むことができます。
隣接する歯を削らない
歯を失った場合の治療の選択肢として入れ歯やブリッジを選んだ際、残っている歯を削って調整していく必要がでてきます。
インプラントは、周囲の健康な歯を削ることなく、治療を進めることができます。
正しい噛み合わせを崩さない
歯を失ったままにしてしまうと、隙間を埋めようと歯が横に移動したり伸びてくることがあります。そうすると、噛み合わせが崩れて痛みがでたり顎のバランスが崩れてしまったりします。