~当院で行っている治療方法をお伝えします~
健康な生活に欠かせない私たちの歯。
その大切な歯を失ってしまうトラブルは、高齢者の方だけに起こる問題ではありません。
不摂生な生活習慣や突然の事故などによって、若い人にも起こり得ることです。
今回は、若くして歯を失う原因やその治療法、放置することによって生じる影響についてまとめました。
歯がなくなってしまう様々な理由
日本歯科医師会の報告によると、歯を失う原因の1位は「歯周病」、2位は「虫歯」です。
ただ若い方の場合は、歯周病よりも虫歯によって歯を失うことが多いという調査結果が出ています。
虫歯を放置すると歯の表面のエナメル質だけでなく、内部の象牙質も侵されてしまいます。
さらに放置した状態が続くと歯根しか残らない状態となり、結果として抜歯を選択しなければならないのです。
また交通事故やスポーツにおける怪我によって、歯が折れたり抜けたりしてしまうケースもあります。
歯がないままにしておくと生じる影響
虫歯や事故などで歯を失った、もしくは欠けたにも関わらず、そのままお過ごしの方もいらっしゃいます。
しかし、歯が欠けたり抜けたりした状態を放置しておくと、以下のように様々なトラブルが発生します。
『咬み合わせがくずれてしまう』
‥‥抜けた歯の両隣の歯が、どんどん横に傾いてきます
『咬み合っていた歯が伸び出てくる』
‥‥抜けた歯と咬み合う部分の歯が伸びてきます
『発音が悪くなる』
‥‥前歯を失うと「さ行」「た行」「な行」「ら行」、奥歯を失うと「き」「し」「ち」の発音が悪くなります
『見た目が悪くなる』
‥‥歯はお顔の印象に大きな影響を与えます
『顔の輪郭が変化してくる』
‥‥歯並びが悪くなると、顔の輪郭や口元が歪むことがあります
『よく噛めないため消化不良を引き起こし、胃腸に負担がかかる』
なくなった歯を治す3つの治療方法
歯がなくなってしまった場合、治療法としては主に3つの選択肢に分けられます。
■詰め物、被せ物をする
歯の一部分だけを失ってしまった場合は「詰め物(インレー)」を詰めます。
奥歯の咬み合わせの溝部分が虫歯になってしまった時に、よく行われる治療方法です。
詰め物で対応できない大きな虫歯の治療には、歯全体を覆う「被せ物(クラウン)」を被せます。
歯を大きく失っている場合はインレーやクラウンでは対応できず、抜歯が必要となるケースがあります。
■歯と歯を繋げ、ブリッジをかける
失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、人工の冠で橋渡しをする治療方法が「ブリッジ」です。
歯を連続して1~3本失ってしまった際に行われます。
歯と装置が固定されるのでので使い心地が良く、噛む時の違和感が少ないのがメリットです。
一方で、「ブリッジをかける歯を削る必要がある」「ブリッジをかけた部分のセルフケアが難しい」というデメリットがあります。
■入れ歯またはインプラントをする
歯を失った場所に、入れ歯やインプラントをする治療法もあります。
「入れ歯」には、大きく2種類あり、1つ目が、歯を部分的に失ってしまった時に入れる 「部分入れ歯」。
2つ目が、全ての歯を失ってしまった時に入れる「総入れ歯」です。
入れ歯は着脱できるのが特徴で、外して磨けるのできちんとケアすれば清潔に保つことができます。
ただ、外れやすい、噛みにくい、違和感があるなどの不具合が出ることもあり、定期的に調整をしていく必要があります。
「インプラント」は、顎の骨に金属製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せる治療方法です。
両隣の自分の歯に負担をかけず、しっかりと顎に固定されるため天然歯と同じように快適に過ごせるのがメリットです。
外科手術が必要になる点がデメリットとなります。
歯を失った方に私たちが伝えたいこと
虫歯や歯周病、もしくは事故で歯を失ったとしても、歯科医院で治療すれば快適な生活をサポートすることはできます。
しかしそれ以上に重要なのは治療後の良い状態をキープすることです。
そのため歯科医院においては、歯科衛生士が歯磨きなど患者様のセルフケアの見直しを行っています。
ぜひ3~6か月に一度歯科医院に通い、ブラッシング指導やクリーニングを受けて、お口のメンテナンスを継続しましょう。
定期的に歯をチェックしていけば、トラブルの早期発見に繋がり、たとえ歯を失った方でも健康な状態を維持できる可能性が高まります。
当院は歯科医院が苦手な方の味方です
今回は若くして歯を失ってしまう原因や、治療方法についてご紹介しました。
記事をご覧の方の中には、もしかしたら歯科医院が苦手だったり、嫌いだったりと様々な思いがあるかもしれません。
そのため当院では、治療前にしっかり時間をとる丁寧なカウンセリングで、患者様の様々なご要望を汲み取っていきます。
歯を失ったまま放置してしまうと口腔環境は悪化してしまい、他の歯を失うリスクもどんどん高まります。